2015年11月27日金曜日

三重県財政ワースト名張市補正予算5億のうち人件費だけで1億8513万計上

市議会の12月定例会を前に名張市は11月26日、定例会見を開き、上程する一般会計補正予算案など22議案を発表した。一般会計では5億1370万円を増額し、予算総額を284億5100万円とする。【予算を説明する亀井市長=名張市鴻之台で】

 一般会計の主な増額内容は勧奨退職者などの退職手当などの人件費(1億8513万)や臨時職員の雇用経費などの物件費(5410万)。新規事業としては耐震化のために実施する名張中学校の体育館と南中学校の格技場にあるつり天井の撤去費(8310万円)を計上した。

 他の会計からの繰入金は9783万6000円。うち9300万円を財政調整基金から持ち出した。補正後の財政調整基金の残額は1859万1000円になる。

 条例議案は11件で、これまで小学生を対象にしていた通院医療費の助成制度を中学生までに拡大する条例改正、市内の公民館を地域づくり活動に役立てるための市民センター条例の制定、市の組織機構改革などの議案を上程する。

 債権回収を目的した県内の全市町の職員でつくる三重地方税管理回収機構からの脱退について諮る議決議案も上程する。脱退について亀井利克市長は「市独自で弁護士、警察、銀行の方々でのチームも出来ており、収納率も高くなっている。手数料を払ってまでやっていくことでもないのかなと思っている」と話した。

 同機構から脱退は同市が初めてになり、他市町への影響については「申し上げる立場にない」と明言を避けた。

 同定例会は12月3日から21日まで。一般質問は8日から10日までの3日間。
http://www.iga-younet.co.jp/news1/2015/11/513002212.html

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