2016年2月3日水曜日

人口減でリニアが来るというだけで名古屋駅周辺を煽りまくるマンション業界(笑)

リニア中央新幹線が2027年に開業する名古屋駅周辺で、マンションの建設ラッシュが続いている。周辺は過去に浸水被害もあり住宅地としての人気はあまり高くなかったが、再開発で変貌を続ける中、「住みたい街ランキング」のトップに躍り出るなど、急激に人気が高まっている。

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 駅から西に徒歩十分弱の地域では、複数のマンション建設のつち音が響く。投資目的で一室を購入した岐阜県の会社員男性(31)は「リニアで開発が進み、不動産が高騰する。チャンスを逃してはいけない。駅周辺のオフィスで働く人が借りてくれるだろう」と強気だ。年収は五百万円。購入費千五百万円のローンは家賃収入で返済する計画だ。

 マンション開発会社プレサンスコーポレーションの平野賢一取締役(46)は「発展する地域であり、販売は好調。年収三百万円のサラリーマンも購入しています」と説明する。

 「名駅周辺で昨年新築された賃貸物件の部屋数は、前年の二倍ほどに膨れ上がった」と、賃貸物件を仲介するニッショーの柴山竜二名古屋駅前支店長(44)。借り主の多くは、周辺で働く会社員や新幹線をよく使う単身赴任者など。マンション価格も上昇し、ある業者は「この一年でファミリー向けが八百万~九百万円高くなった」と話す。

 不動産・住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」の池本洋一編集長(43)は、リクルート住まいカンパニーが一昨年初めて公表した「名古屋市在住者が選ぶ住みたい街ランキング」に驚かされた。名駅がトップに躍り出たからだ。

 昨年は閑静な住宅街の覚王山が一位を奪い、名駅は四位になったが、愛知県民の選ぶランキングでは、二年連続で名駅が断然トップを維持している。

 池本編集長は「おしゃれ、洗練よりも等身大の利便性を求める傾向が強まっている」とみる。通勤のしやすさを優先する共働き世帯や元気で裕福なシニア層の増加が後押しをしているという。

 「名駅」をあえて強調する物件も増えている。名古屋市中区の納屋橋東側で建設中のタワーマンション「プラウドタワー名古屋栄」は地下鉄伏見駅が最寄りだが、「名古屋駅一キロ圏」をPR。最上階の二十九階では二億円超になるが、三百四十七戸のうち既に発売した三百十戸はほぼ完売した。三重、岐阜などを含む市外からの購入が半数近くを占める。ライバルの不動産業者は「『名駅徒歩圏』をうたう地域は以前より広がり、軒並み値上がりしている」と打ち明ける。

 高層ビルの増加で、名駅周辺には二万三千人以上が流入するとの推計も。ニッショーの柴山支店長は「需要は増え続ける。高層ビルに入るオフィスや飲食店の従業員が本格的に物件を探し出すのはこれからだ」と意気込んでいる。
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016020302000082.html

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